物理学実験3
17.トンネルダイオード



1.静特性の測定〜負性抵抗(Negative Registance)〜

 今回の実験で使った装置は次の通り。
 右の写真の電源、電圧計(DMM)二台、DSO、はPCに接続されており、プログラムで計測を制御できるようになっている。 静特性の測定では一台の電圧計でトンネルダイオードにかかっている電圧を測定し、もう一台の電圧計で抵抗R2の両端での電圧降下を 測定する事によりトンネルダイオードに流れている電流を測定する。これを電源電圧を変えながら測定していき、静特性のV−Iグラフを得る。

・測定結果

 図中赤い点が測定したデータのプロット。緑の曲線はこの静特性曲線が三次関数であると仮定してフィッティングを行ったもの。
 途中でグラフが不連続になる部分が出てきてしまったが、これはあとの「発振回路」の部分であわせて考察する事にする。 ある領域では電圧を上げるほどに電流量が減少していく「負性抵抗(Negative Registance)」が存在する事は確認する事ができた。